古着 買取 処分

洋服の処分に悩む清楚な女性が、年収1千万円のイケメンに告白した結果

サヤカは清楚でスレンダーな女性。
彼女と一緒に歩いていると、すれ違った男達が振り返るという。

 

そんな彼女が、ある日、一人のイケメン、春樹に恋をした。
まだ若いのにもかかわらず、彼の年収は1千万円を超えるという。
清廉潔白な好青年である。

 

はた目から見ると、清楚でスレンダーな女性と清廉潔白な好青年の彼。
これほど似合いのカップルがあるだろうか?

 

サヤカは男性を好きになると、告白しなければ気が済まない。
待つことなんてできない。思い切って、ラインで告白。
しかし、返事はなかった。
あれだけ校正に校正を重ねて、自分の気持ちを打ち明けたのに、何も返信がない。

古着の処分が原因?

サヤカの女友達の一人が、春樹の男友達と仲が良い。

 

その女友達に、サヤカは自分の何が気いらないのかをそれとなく訊いてほしいと頼んだ。
言い寄る男は多いサヤカであったが、春樹のことは諦めきれない。

 

どうも、サヤカのマンションで、間違えて入ってしまった不用品の部屋。
いらない服であふれかえった状態を見てしまった事が原因のようだ。
高価なブランド品やブランド洋服が多いが、ノンブランドやファストファッションも多くある。
何となく不潔感を感じたという。
見かけが清楚なだけに、ショックは大きかったという。

 

一度だけホームパーティ風に、サヤカのマンションで男女が4人づつ集まった事があった。
ダイニングキッチンとトイレ以外は、もちろん立ち入り禁止にしていたのだったが。
「やっぱりそうか!」とサヤカは悔やんだ。

いらない服を捨てる

捨てれば良い、少なくとも3年着ない服は捨てれば良い。
簡単な事かもしれない。

 

サヤカは芦屋で蔵のある豪邸で育った。
彼女は生まれてから捨てるという事をする必要はなかった。
幼児の頃から高校の卒業まで、彼女の洋服は全て保管されている。

 

そんな彼女が東京のお嬢様大学に進学して、マンションで一人暮らしを始めた。
お金に不自由しない彼女はオシャレにもひときわ敏感で、流行には直ぐに飛びついた。

 

ある日、部屋1つが洋服で埋まっていることに気付いた。
部屋1つだけではない。
トイレ以外のあらゆる所は、廊下も含めて服であふれかえっていた。

 

サヤカも、何もしなかったわけではない。
断捨離関連だけでも5冊も買った。
皆がこんまりさんと呼ぶ近藤麻理恵の「人生がときめく片付けの魔法」なる本も買った。

 

でも、どの本も要は「捨てろ」という事を言葉を変えて言ってるだけ!
サヤカは捨てる事ができないのだ。
笑い事ではない。
春樹のことが諦めきれないサヤカは夜もろくに眠れなかった。

古着 買取サービスで処分

ある夜、夢の中に仙人が出てきた。
「捨ててゴミを作ると思うから難しいのじゃ。
売ることを考えよ」と言った。

 

古着を売れば、誰かが使う。
自分にとってはお金になる。
しかし、売値の高い安いなど気にしてはならない、という。

 

洋服を売っても大したお金にならないと皆が言うので、サヤカは売る事など考えてもみなかった。
古着 買取サービスの口コミを見ても、安いのなんのとあまり評判が良くない。
でも捨てるのでなく、たとえお金にならなくても、誰かがどこかで使うと考えるとフワーンと気持ちが楽になった。
査定などを気にしないと。

 

薄汚いゴミを作ると思っていた行為が、実は貴重な資源を世の中に再提供するという事か。
リユースと呼ばれる資源を有効活用する3R活動の1つだそうだ。

 

先手必勝、すぐにスカーンと全てを売り払う決心をした。
決めると行動は早いサヤカであった。
宅配といって、送られてきたダンボールに詰めて、宅配業者に連絡してショップに送るだけである。

 

そうすると、今まで服を処分できないと悩んでいた彼女のマンションが変貌した。
まるで魔法のようにが広くなってきて、サヤカの心までスッキリしてきた。
サヤカの魅力は以前にも増して輝き始めたのだ。

 

彼女は今、もう一度、春樹を自分のマンションに招いてパーティをしようと画策している。
そして、彼女の片付けできない女という評価を一変させる事を狙っているのであった。